2022.12.27

CO2削減による社会貢献を「節水」で実現する

各社SDGsへの取り組みが進む中、普段の仕事をする中で自然と環境貢献を行える製品を提供しているのが株式会社アースアンドウォーターだ。「節水」をテーマに事業を展開している同社の山中正美代表取締役に環境貢献において同社が担う役割、さらに節水によって二酸化炭素(CO2)削減まで可能にするという、サービスの仕組みについて話を聞いた。

「売りっ放し」と言われた業界を変革した一手

弊社は節水装置の製造、販売などで企業の経費削減に寄与し、同時にSDGsに貢献しています。会社を立ち上げた12年前は、お客様から向けられるこの業界への視線は非常に厳しいものがあり、逆風を受けながらのスタートでした。信頼がなかった大きな理由は、取引形態が現金購入もしくはリースというのが業界の慣習で、節水装置を取り付けたらそれで終わりという業者が多かったことです。「これくらい水量を節約できます」と提案して、契約したのに、実際に効果があったのかを検証しなかったり、アフターフォローをしなかったりして、顧客の不信感を募らせていました。

そんな中、会社を設立し、まず始めたのは1年更新のレンタルサービスでした。コストを回収するのが遅くなるため、業界では敬遠されてきましたが、お客様の信頼を得て状況を変えたいという思いで取り入れました。レンタルだと、お客様から更新をしないという選択が可能になるので、更新をしてもらえるように、随時&定期メンテナンスや節水効果に関するレポートを定期的に提出するなど、取引前より取引後に注力をしてきました。お客さまと信頼関係を築くことで事業を成長させていったのです。

その結果、業界ではレンタルが当たり前になってきましたし、お客様から「最初は正直信用していなかったんだけど、本当に助かったよ」と喜んでもらったり、社員から「お客様から『ありがとう』と言われました」と聞いたりすると、この仕事をやっていて良かったと思います。

節水するとCO2の削減に貢献できる理由

節水が水資源を大事にするだけではなく、CO2の削減にもつながることはあまり知られていないように思います。水源地から各企業や家庭に水を送り出すときにはいくつものポンプを使用しますが、その動力は電力なので、水の使用量を抑えると電力を使う分のCO2が削減できます。企業や家庭が少しでも節水すれば、その積み重ねでCO2削減に大きく貢献できます。

各企業がCO2削減に取り組んでいますが、弊社では削減量を第三者機関が数値化して見える化し、「CO₂排出削減活動証明書」を発行しています。スポーツクラブやホテルなど、さまざまなサービス業の企業に、お客様が出入りするエントランスの横にこの証明書を掲示してもらっています。

日本SDGs協会から、SDGsの17の目標のうち六つに取り組んでいると認定されました。さらに、SDGsを推進する優良企業等を表彰するSDGsアワードのSDGs推進ベスト企業賞を受賞しました。大変うれしい受賞となり、これからも持続可能な社会のために事業を行っていくという指針ともなりました。

「節水といえば『ASUWO』」と言われるように

弊社のサステナブル節水システム「ASUW(アスウォ)」では、省エネ大賞を受賞した、節水装置「エコタッチ」の節水により達成したCO2の削減量をポイント化し、それを支援団体に寄付もしています。さらにリバースメンテナンス体制で、1年毎に滅菌済み蛇口用節水装置の交換も行っています。こうした新たな取り組みを取り入れることで、弊社の循環型システムを常にバージョンアップさせ、「節水といったら『ASUWO』だよね」と世間に言ってもらえるように、「ASUWO」ブランドの認知度を上げていきたいと思っています。

今多くの企業は費用をかけてSDGsのためにさまざまなことに取り組んでいますが、「ASUWO」を利用すれば、コストをかけずにSDGsに取り組めます。「ASUWO」は、ストレスなく自然と節水でき、経費も助かり、地域の経済貢献にも役立つサービスです。やらない手はないということを分かってもらえればうれしいですね。これからもお客様第一とした事業を行ってSDGsに貢献できるように努めていきます。

株式会社アースアンドウォーター

代表取締役

1957年、愛知県出身。医療機器販売会社を経て、医療業界大手外資系会社に転職。その後、50歳のときに「節水」の仕事に出会い、2011年に株式会社アースアンドウォーターを創業。業界初となるレンタルサービスを導入するなど、顧客第一の画期的なサービスを次々と世の中に送り出している。

http://e-water.co.jp/