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ECサイトでフードロス削減に挑戦 地域貢献も Cross Community・下地慧代表取締役

2021年09月02日

各企業が抱える課題に対して、コールセンターの構築やIT技術による柔軟なアプローチでサポートを行っているCross Community。対企業でのきめ細やかなソリューション提供に留まらず、地域貢献事業の一つとして日本の商品の良さ紹介して販売するECサイト『Cheri Charme(シェリシャルム)』をオープンするなど、独自のサービスを構築してきた。そんなCross Communityが今回、事業の幅をさらに広げ、社会問題となっているフードロスの解消を新たな切り口で進めるアプリ「かいちゃん×ばいちゃん」のリリースを予定している。同社の下地慧代表取締役社長に、社会貢献を重視してチャレンジを続ける同社の展開について話を聞いた。

Cross Community 下地慧代表取締役

時間制でより効率的なフードロス削減を

コールセンターの受付業務を中心に、事務作業やネットショップ運営など企業の委託代行業務や音楽制作でクライアントのニーズに応えてきましたが、2021年12月に社会貢献事業の一つとして、フードロスの削減に貢献するアプリ「かいちゃん×ばいちゃん」をリリースすることになりました。

アプリの特徴は、ユーザーが常にタイムラインで期限間近の食品の情報をチェックすることができるため、売り手は期限切れ間近の商品を効率的に流通させ、商品を無駄にすることがなくなる点です。例えば商品を提供する側が、「今週の日曜日までに食べてほしい」と食品の提供を急ぎたいときに情報をすぐにアップすることができ、かつ「17時までの販売です」などと期限を決めて掲載できます。また、配送も場所によって要する時間が異なりますので、「東京の方限定」「大阪の方限定」など買い手の地域を限定できます。

フードロス削減に貢献するアプリは他にもあるのですが、多くが販売期間を長く設けており、売り切らないといけないのに販売期間の最後にスパートがかけきられず、そのままタイムアップになってしまっていると感じました。そんなときに当社のアプリを併用して、商品を売り切る一助にしてほしいと思います。期限に着目して、売り手と買い手のマッチングをより効率的に行い、食品ロスの削減を目指します。

創業当初から、「いずれ社会貢献となる事業をしよう、そのための土台作りをしていこう」と社内で話をしていました。コールセンターを中心とした受付業務のノウハウを蓄積して、念願かなってこのECサイトのリリース準備ができました。

Cross Community 下地慧代表取締役

貢献度を「見える化」していく

クライアントに対する課題解決業務と平行して、このような社会貢献に寄与する自社サービスの拡張していく予定です。食品ロスに対する取り組みだけではなく、地域活性化につきましても現在運用している自社サービスによって貢献できると考えています。

2020年9月に立ち上げたショッピングサイト「Cheri Charme(シェリシャルム)」では日本製の商品のみを取り扱っていて、このサイトとフードロス削減の取り組みを融合させて日本を元気にしていく一助になればと考えています。

今、世の中で地域貢献への意識が非常に高まっている状況がありますが、いざ自分がどの程度地域貢献ができているかという点についてはかなり曖昧なまま。地域の商品を購入し、何となく地域貢献をしているという手応えを感じられていると思います。そのため、地域の商品を販売するECサイトでは、具体的に貢献度を数値として認識できる「見える化」の仕組みを構築する必要があると考えています。

「Cheri Charme」では、今後商品のラインナップを増やし、売り手と買い手の情報を地域別に分け、買い手は貢献したい地域の商品を購入することで「貢献度ポイント」を獲得して、ポイントを使って商品を購入する仕組みを構築する予定です。売上げの一部をそのお店が位置する地域に寄付し、数値や映像として見える化を行っていきます。

願わくはユーザーの皆さまが「Cheri Charme」を通じて地域の魅力的なお店や商品に出会い、コロナ禍が終わって自由に旅行ができるときが来たら、実際に現地を訪ねていただいてお店の方と交流していただける、そんなきっかけ作りができたらと考えています。

Cross Community 下地慧代表取締役

「共有」を大切にした組織作り

創業前はコールセンターで約15年間働いておりました。働く中で一番重要だと感じていたのは組織内での人間関係です。例えば部下が上司に何か要望を伝えたとしても、上司が特にアクションが取らずにそのまま放置してしまったら、部下は何を言っても無駄だと自分の意見を言わなくなり、組織としては不健全になってしまうでしょう。そうならないよう、組織の中で年次を重ねていざ自分が上司の立場になったときに、上下の壁をなくして部下が何でも意見を言いやすいような関係づくりを心掛けました。

独立して自分の会社を創業した際も、風通しの良い職場環境作りは意識しました。社員それぞれが自分の意見を言える組織にすることで、社員の得意なことを生かせる業務を割り当てやすくなり、社員もやりがいを見いだしやすくなっていると思います。

組織の大小に関わらず、組織作りで一番重要なのは「共有」であると考えています。人は一人で考えているうちに難しく考え過ぎてしまい、問題を解決できにくくなってしまうパターンに陥りやすくなります。「言っても何も変わらない」という固定観念を捨てて、どんどん自分の考えを伝えて共有していくと、解決の糸口がつかめることもあるでしょうから、まずは口にしてみるべきだと思います。

新しいサービスをリリースし、より成長していく段階に突入しています。私一人ではまだまだ考え付かないところがありますので、社内でも新しいアイデア募っていきますし、取引先やユーザーにも「こういう機能があったらいいよね」と言ってもらって、世の中にないサービスを一緒に作っていければと思います。

プロフィル
1983年、沖縄県出身。コールセンターに15年間勤務した後、Cross Communityを創業。コールセンターや事務代行業務、ネットショップ事業、音楽・動画制作事業など多角的な事業を展開。フードロス解消、地域貢献事業にも注力している。

株式会社Cross Community
https://cross-community.com

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