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本音で語れる会社づくりで「心の社会課題」解決をワンネス・石山喜章代表取締役

2021年09月01日

幹部の育成は企業の大きな課題だが、「ワンネス」では、研修とコーチングを繰り返し、双方の効果を実感できるプログラムを提供している。本音で話せる会社をつくることで、「心の社会課題」を解決したいという石山喜章代表取締役に、心や潜在意識を変えるプログラムの特徴を聞いた。

ワンネス 石山喜章代表取締役

「研修×コーチング」で効果を最大限に

「ワンネス」は、人材育成事業と組織開発コンサルティングをしています。BtoBでは法人向けの企業研修と幹部育成のコーチング、研修とコーチングをパッケージにした「ソダテル」というサービスを提供しており、BtoCでは「潜在意識アカデミー」を主宰しています。企業研修は階層別・テーマ別に約40種類のラインナップがあります。

「ソダテル」は、「研修+実践+コーチング」をセットで繰り返すワンストップのプログラムです。まず研修で部下育成のノウハウを学び、職場で実践した後にコーチングを実施。実際にやってみて分からなかったことを質問したり、課題を相談したりする中で、組織を成長させる上で欠かせない傾聴力や質問力も磨けます。

幹部の育成は、どの会社でも課題です。私自身もいろいろな手法を試しましたが、人は研修だけをやっても変わらないし、コーチングだけをやっても変わりませんでした。そこで、研修後にコーチングをしてみたところ利用者に大きな変化があったので、この二つをパッケージで提供することにしました。どんなにいい研修を受けても本人が納得して行動しなければ意味がないので、研修後のコーチングでそれを振り返るわけです。こうして、研修とコーチング両方の効果を最大限に実感できることが特徴となります。

一方、「潜在意識アカデミー」は、潜在意識の使い方を体系的に理解・習得できる日本初の講座です。プログラムはスピリチュアルではなく、潜在意識をロジカルに理解するもので、「自己理解」「潜在意識の変化」「関係構築」の三つを、講義とワークショップからなる全12回で学びます。直近の参加者126人は、30~60代で、ほとんどが経営者や個人事業主です。オンラインなので、海外からの参加者もいます。

ワンネス 石山喜章代表取締役

ロジカルに己を理解し行動を変える

弊社のプログラムが他社の研修と大きく違う点は、「インプット」ではなく「アウトプット」が中心であることです。他社の研修は、スキルを付与したり何かをプラスしたりするものが多いのですが、私たちはロジカルに自己を掘り下げることで行動の変化につなげます。植物に例えると、他社の研修は枝を無理矢理曲げようとしているのに対し、私たちは根を深く張らせるイメージです。私は再現性がないものを売りたくないので、フレームワークに当てはめれば誰でも成果を出せる内容を提供しています。実際、利用者からは「これなら使える」と好評です。

「ソダテル」を受けた人の変化で一番多いのは、上司や部下の話を聞けるようになることです。上下の人間関係が改善されて本音で話せるようになるので、仕事の致命的なエラーを早期に発見できるようになります。手戻りや製品の不良率も減り、残業時間やコストの削減にもつながります。コーチングを通して自分のコミュニケーションの癖に気づけるので、それを改善することで社内の人やお客さんとのコミュニケーションを向上させることもできます。営業職の人なら、売り上げアップにも直結します。社員を変えようとするのに自らは変わろうとしない経営層が多いですが、そんな人にこそコーチングは効果的です。

「潜在意識アカデミー」を受けた人の変化で一番多いのは、人の立場に立ってものごとを考えられるようになることです。相手が求めていることが分かるようになるので、苦手だった社内のお局さんと仲良くなれたり、夫婦関係が良くなったり、モテるようになったりします。研修コーチとして独立したばかりの受講生は、自分に自信が持てるようになり、起業2年目にして年収2000万円を超えたそうです。

自分が変わり、周りとの関係が変わり、現実が変わる。これが、弊社のサービスを受けた人に共通して見られる変化です。

ワンネス 石山喜章代表取締役

悩んでいる経営者や管理職を助けたい

私はメディア事業「livedoor(ライブドア)」をゼロから立ち上げ、同社の成長を牽引した過去があります。ライブドア事業後は求道者として覚者の下で修業を積みながら2社の設立に携わり、2012年にワンネス(旧社名CCO)を創業しました。これまでの人生で、今の仕事につながっている経験が二つあります。一つ目は中学時代のいじめ。本気で自殺を考えるほどつらいものでした。当時の「なぜ親も先生も、人間関係のつくりかたを教えてくれないのだろう」という思いが、現在のサービスにつながっています。いじめがなかったら人間が生きる意味を探究することはありませんでしたから、あの経験は私の原点になっています。

二つ目は、ライブドア時代にマネジメントに苦しんだ経験です。6人で立ち上げた組織は瞬く間に600人規模に急成長し、マネジメントが至らなくなりました。どこで何が起きているか分からなくなり、訴えられたり裁判になったりして初めて、その問題を知るような状況でした。「当時の私のように悩んでいる経営者や管理職を助けたい」という思いも、今のサービスにつながっています。

弊社のテーマは、「心の社会課題」を解決すること。今の社会問題の多くは人間関係や人の心から生まれているので、心や潜在意識を変える技術を提供することで、皆が問題を解決できる世の中をつくりたい。今の世の中に必要なのは、本音を言い合える職場づくりで、会社組織の中では本音を言うことはリスクですが、建前は業務の生産性も悪くします。本音で話せる職場になれば、いろいろな問題が早々に解決し、家庭にストレスを持ち帰ることもなくなるでしょう。うつ病になったり、自殺したりする人もいなくなるはずです。組織を変えるにはまず個人を変える必要があるので、私たちはそのお手伝いをして、本音で話せる職場を増やしたいと考えています。

「自己理解」ができるプログラムを

教える人自身が体現できていないプログラムを提供している業者が多いことは、この業界の課題です。私は自分が体現できたこと以外は教えられないと考えているので、スタッフと本音で話す時間を定期的に設けたり、私自身をスタッフにコーチングしてもらったりして、まずは弊社を本音で話し合える組織にしようと日々努力しています。

今後は、「自己理解」ができるプログラムを用意する予定です。己を知って未来の可能性を開いていく機会を、もっと多くの人に提供していきたいですね。また、国はいじめや自殺などの心に起因する問題に年間数兆円のお金を使っていますが、私たちが心の社会課題を解決する人を増やすことで、そのうち7兆円程度の削減に貢献していきたいと思っています。

最後に、潜在意識とは自分では忘れているから「潜在」意識なのです。それを掘り起こすことで見えるものはたくさんあります。これからの現実を変えたい皆さんは、ぜひ自分の内側を掘り起こしてみてください。「潜在意識アカデミー」が、その一助となれば幸いです。

■プロフィル
1977年、鳥取県生まれ。埼玉大学&デジハリ卒業後、IMJ(営業・プロデューサー職)を経て2003年、エッジ社長室プロデューサーとしてメディア事業「ライブドア」をゼロから立ち上げ、同社の成長を牽引。ライブドア事業後は求道者として覚者の下で修業を積みながら2社の設立に携わった後、2012年にワンネス(旧社名CCO)を創業。出版した「潜在意識の使い方」は1万部を突破し、トヨタ、三菱電機、ITベンチャーなど先進的企業72社が幹部育成を依頼。ひとり1人の『魂の成長』を支援している。

ワンネス株式会社
https://oneness.inc

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