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木の温もりで“心とカラダを自分自身でご機嫌に” 「金沢粋屋」職人・佐田俊弘

2021年07月05日

人々が毎日健康で過ごすための木製健康グッズを販売しているグランエスペランサの工房「金沢粋屋」。職人として一つ一つ丁寧に健康グッズを作り続ける佐田俊弘さんは「お医者さんに診てもらうだけでなく、自分自身での健康管理も欠かせない」といい、”心とカラダを自分自身でご機嫌にする”セルフメンテナンス健康法「ウッドサイズ」を提唱している。佐田さんは、毎日をどう「ご機嫌」で過ごすのか、自分自身で心身をケアすることの大切さを聞いた。


「金沢粋屋」職人・佐田俊弘

木の温かみに触れ、カラダが「心地いい」と感じる状態へ

「ウッドサイズ」とは、金沢粋屋が提案するセルフメンテナンス健康法のことで、職人の手で一つ一つ丁寧につくられた木枕や腰木枕、ヘソノと呼ばれる木製健康グッズを使い、自分自身のカラダをメンテナンスして、気持ちよくしてあげましょう、という思いを込めています。

例えば腰が痛いとき、調子が悪い原因は、交通事故で突然痛めたなどではない限り、日常生活の中にあるはずです。その原因を自分自身で探るため、腰が痛いのなら腰枕を使って、自分の痛い所はどこなのかを自分で見つける。自分自身が、自分のカラダのプロフェッショナルになってほしいと考えています。

また弊社のウッドサイズ製品には、奈良の銘木を使用。木には不思議な魅力があります。木の温もりや手触り、香り、遺伝子に組み込まれているといっても過言ではないぐらい、木に触れると「心地いい」と人間は感じるんです。実際にその心地よさを感じてもらいたいという思いから、金沢粋屋の健康グッズは、一度体験してから購入する仕組みです。腰枕は8種類の高さから選んで、試用後に納得してから購入できます。新型コロナウイルスの流行により、人は「触れる」という行為をしなくなりました。だからこそ木の温かみに触れ、カラダが「心地いい」と感じる状態へ導いてあげてほしいと思っています。


インタビューに応じる佐田職人

心とカラダを自分で管理する

金沢粋屋は、心とカラダは表裏一体の関係だと考えています。カラダの不具合があればメンタルも落ち込みますし、その逆でメンタルが落ち込んでいると、カラダにも不具合が表れる。お年寄りは、少しでも腰が痛かったら、すぐ病院に行くことも多いでしょう。カラダの不具合に専門家の方たちに見てもらうことも大切ですが、自身のカラダの管理のすべてを、医師に任せてよいのでしょうか。例えば、腰が痛くなって整体師に見てもらったら、彼らの経験と知識で「ここが悪いのでは?」と推測をしていきます。「ここが痛いですか?」と聞かれたから、「確かにそんな気がするな」と思う。それが当たることもありますが、錯覚することもある。実際にどこが本当に痛いのか、気持ちいいのかは私たち自身にしか分かりません。

「自分の心やカラダのことは、自分がよく分かっている」。自分の心やカラダにもっと興味を持ち、自分自身でも管理できるようになれば、さらに健康な心身を保つことができると考えています。「心地いい」という感覚から脳や心をご機嫌にしていく、そこからカラダもご機嫌にしていく、それがウッドサイズの目標です。

ウッドサイズで「ご機嫌の輪」を広げていく

ウッドサイズで「心もカラダも心地よい」という感覚を家族みんなに広げれば、「ご機嫌の輪は広がる」と考えています。例えば、お母さんの体調が悪ければ、機嫌も悪い、そのような状態では、お父さんや子供たちも悪いほうに引っ張られます。一方、お母さんがウッドサイズで自己管理を行い、心もカラダもご機嫌な状態であれば、お父さんも子どもたちもご機嫌になる。このように、家族だれかの心やカラダが、ご機嫌であることの価値はとても大きいのです。そして、家族みんなの心とカラダの機嫌がいいことに越したことはありません。家庭内の雰囲気にとどまらず、心とカラダがご機嫌であれば、人間関係や仕事、家事も、パフォーマンスよくできるようになる。そのように「ご機嫌の輪」を広げていきたいというのが私たちの思いです。


インタビューに応じる佐田職人

モノよりも未来を届けたい

私たちには、大切にしている二つのキーワードがあります。一つ目は「モノより未来を」です。健康グッズという「モノ」を売ってはいますが、「売る」という感覚ではなく、お客様へ10年、20年、100年後の「よりよい未来を届ける」、という思いで製品を作っています。正直なところ、ウッドサイズと似たような商品を大量生産したり、3Dプリンターで作ったりすることは簡単にできると思います。弊社では職人が一つ一つ丁寧に、思いや願いを込めて、ただひたすら一生懸命に磨いて形にしているのです。弊社の商品を模倣している企業もありますが、「誰のために、何のために、どんな思いでそれを作っているのか」という部分が、他社との圧倒的な違いです。「思い」は目には見えませんが、「波動」として使う人に届く。その「思い」や「波動」がとても大事だということを職人にも日々伝えております。

二つ目は「ヘルスグッド・ソーシャルグッド」です。この言葉には、国産の自然素材で作られたものを使い、健康を維持していくことで、日本社会も健康にしていこうという意味が込められています。日本は国土の3分の2が森林ですが、現在は木を利用した事業が年々縮小され、どんどん木が活用されなくなってきています。だからこそ、国産の木で作られたウッドサイズ製品を広めていきたい。一人一人の健康は、大きな視野で見ると日本社会の健康にもつながっているということを、もっと知ってもらいたい。 

「モノより未来」「ヘルスグッド・ソーシャルグッド」この二つの言葉を掲げ、金沢粋屋は木の魅力を次の世代の方々に継承していきたいと思っています。

■プロフィル
石川県金沢市出身。中京大学体育学部卒業 保健体育教職員免許取得。
大工職人として和風造作に携わる。2010年より金沢粋屋として木製遊具の制作をはじめる。

グランエスペランサ
https://www.kanazawa-ikiya.jp/woodcise

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