2020.08.11

<TBS>国山ハセン、宇内梨沙アナら 反戦のラジオドラマ「青空」で熱演

ラジオドラマ「青空」に出演したTBSアナウンサーの(左から)向井政生さん、宇内梨沙さん、高畑百合子さん、国山ハセンさん

TBSの国山ハセンアナウンサーら4人が、戦時中の飼い犬や飼い猫を軍用に供出したという事実を元にした朗読劇「青空」をラジオドラマ化し、16日午後8時から、TBSラジオ戦後75年特別番組「日能研presents ラジオドラマ 青空」として放送される。

「青空」は、脚本家の脚本家の樫田正剛さんが戦後70年を超え、戦争体験者が動物供出について語るのを聞き、エンターテインメントとして戦争の悲惨さを伝えようと書き下ろし、イッセー尾形さんや竹中直人さん、國村隼さんら名優らによって上演してきた朗読劇。戦時中、柴犬の麦(高畑百合子アナ)、野良猫の小太郎(国山アナ)を遊び相手にしていた少年・大和(宇内梨沙アナ)が国の命令に背いて生き延びようとするというストーリー。向井政生アナが語りを務める。

 TBSでは、堀井美香アナのプロデュースでアナウンサーによる郎読会「A’LOUNGE」を開いており、竹中さんが出演する「青空」を見た堀井アナが「戦後75年にこの物語を伝えたい」と企画した。堀井アナは「戦争がテーマのラジオドラマということでスポンサー探しに苦労しましたが、日能研が子供たちに戦争を伝えることの重要さに共感してもらえ、実現しました」と語る。

国山ハセンアナウンサー

国山アナは今年2月に東京都内で開かれた「青空」でも小太郎を演じており、、「舞台は一発勝負でしたが、ドラマはせりふの一行一行深く演出してもらった。4人でレベルを高めていって、TBSのアナウンサーにとっても大きな作品になったと思う」と話した。

高畑百合子アナ

高畑アナは「アナウンサー人生の中で言葉に感情を乗せて、主体的に語ることがなかったので、最後は抜け殻になるまでがんばりました。怖さやつらさだけでなく、人々の日々の暮らしを通して戦争について伝えられれば」と手応えを語った。

宇内梨沙アナ

宇内アナは「大和の小学生から中学生までの変化を演じるのが難かしく、普段痛くならない後頭部が痛くなるほど感情を込めました。パートナーである動物がモノのように扱われていたという事実を同世代の若い人やペットを飼っている人にも知ってほしい」と訴える。

向井政生アナ

向井アナは「個人的には、昨年がんの手術をして放射線治療で声が変わった。滑舌も完璧ではないのでできるか不安だったけど、素晴らしい脚本で演じながら涙が止まらなくなるほど思いを込めて演じました」と語った。

樫田さんは「堀井アナの奔走でこの企画を実現できたことに感謝したい。子供たちに犬と猫を差し出して、毛皮にするという悲惨なことが普通にしてしまうという戦争ってだめだよね、と少しでも思ってもらえれば」と話している。

ラジオドラマ「青空」に出演したTBSアナウンサーの(左から)向井政生さん、宇内梨沙さん、国山ハセンさん、高畑百合子さん

A’LOUNGE
https://www.tbs.co.jp/anatsu/alounge/