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<ザ・リーダー>象印マホービン市川典男社長 創業100年、“家庭用品”メーカーの誇り
経済界を引っ張る経営者にMBSの高井美紀アナウンサーがインタビューし、その人間像を映し出すドキュメンタリー番組「ザ・リーダー」(MBS、関西ローカル)が11月11日午前5時から放送される。今回は、創業100周年を迎え、炊飯器はシェアトップを誇る象印マホービンの市川典男社長を紹介する。
象印マホービンは1918年、市川社長の祖父市川銀三郎とその弟金三郎が大阪に「市川兄弟商会」を設立、魔法瓶づくりをスタートさせた。70年には世界で初めて電子ジャーを発売し、爆発的なヒットを記録。その後、炊飯器やポットなど調理家電が伸び、グループで850億円を売り上げている。
市川典男社長は1958年生まれの60歳。工場の敷地内に家があったというこども時代は2代目社長の父の背中を見て育った。甲南大を卒業後、米国留学や欧州で遊学を経験し、42歳の若さで4代目の社長に就任。100周年を迎えた2018年2月には東証1部上場を果たした。
番組では、高井アナが大阪工場の食堂で、市川社長お気に入りのカレーラーメンを食べながら、「海外経験をしてこい」と言われた留学時代の思い出や、「つらい仕事だった」という大規模なリストラを振り返る。また、自身が開発に関わったある商品の誕生秘話や、“同族経営”からの脱却への思い、外国人観光客の“爆買い”による思わぬ弊害への思いを明かす。「家電メーカーではなく、家庭用品メーカーだ」と語り、次の100年を見据える市川社長の生き方に迫る。
「ザ・リーダー」は、誰もが知っている大企業の社長、ちょっとユニークな中小企業のトップたち、次々とヒット商品を生み出す企業の経営者ら経済界を引っ張るリーダーを高井アナが訪ね、人心掌握術、健康法、趣味、愛読書などさまざまな話を聞く。次回は12月31日午前6時から、「ザ・リーダー年末スペシャル」として、池坊次期家元の池坊専好さんを紹介する。