2022.04.21

飲食店の売り上げを左右する店構え ジャパンセントラルサイン・戸田大輔取締役

大手外食チェーンから個人経営まで、これまで1500件以上の飲食店の看板などの店構えを手掛けてきたジャパンセントラルサインの戸田大輔取締役。コロナ禍でも手掛けた飲食店の売り上げは大幅に伸ばし、「看板屋の仕事は世の中を変える力を持っている」という戸田取締役に、店構えの重要性を聞いた。

「おいしく見える」店構えを

弊社は、店構えのコンサルティングとデザインに特化した事業を行っています。店構えとは、外装や入り口のメニュー、店内に張り出すPOPなど、お客様に向けたあらゆる掲示物のことを指します。

高級店の場合は、お客様が事前に調べ上げて予約をするため、外観がそこまで集客にリンクすることはありませんが、低単価のお店は、お客様が「今日何を食べようかな」と飲食店を見ながら歩いていて、フラッと入ってみる場合が多いのです。低単価の飲食店こそ、お客様が見た目で選ばれる店構えにすることがとても大切で、そこにターゲットを合わせて事業を展開しています。

どの飲食店も、「自分の店はここが違う」というものが必ずあるはずです。素材のこだわりやおいしい料理、笑顔の接客など、その店の良さは、そもそも「おいしく見える」店構えでなければ、新規お客様には伝わりません。繁盛店の多くは「おいしく見える」店構えをしています。そのため、店構えにお店の良さを表すことがとても大切になってきます。

店長やオーナーは、「お店の良さはお客様に伝わっているだろう」と思いがちですが、思った以上に伝わっていないことがほとんどです。そのため、外装や内装、メニューなどお店の魅力の全ての要素を第一印象で伝える方法を考え、店の前を通ったお客様から選ばれる店構えを提案していきます。

飲食店の思いを最大限伝える

幼い頃、学校の夏休みなどを利用して、看板屋を経営していたおじの工場によく遊びに行っていました。ペンキなどの仕事道具に触れ、おじの仕事を見ているうちに、「将来は看板屋になろう」と思うようになりました。23歳のときにおじの会社に入り、経験を積んで30歳のときに独立しました。

独立してから最初の1年間は、建築会社や工務店から仕事をもらい、それをひたすら制作していました。発注をいただくのはありがたいのですが、言われたものをただ作り、価格競争もさせられたりする中で、正直仕事に手応えがなく、面白さを感じる機会があまりありませんでした。一番つらかったのは、看板を発注するお客様の顔が見えないことでした。私の作る看板が、お客様の求めるものと本当に合っているのかということがずっと疑問で、熟考した結果1年でその働き方を終わりにして、直接お客様と取引ができるように、地域の商店街や飲食店に直接営業を行うようになりました。

営業をする中で、他社との差別化を図るべく、飲食店の店構えに絞り込んで特色を出し、確実にお客様の実績が上がるように提案を行いました。看板には、一人でも多くのお客様に来てほしいという経営者の願いが込められています。その願いを最大限に発揮する看板となるように注力しました。当初は採算を度外視して、結果にこだわり続け、売り上げが大幅に上がる店を多数生み出すことができて、経営者の信頼を得られるようになりました。

“看板屋”が世の中を変える

店の良さが表れていない、クオリティーの低い看板を見ると、その看板で一生懸命営業をされる飲食店のことを思い、非常に胸が痛みます。せっかく作るのなら、集客ができる良い看板を作ってほしい。そのために、看板制作の過程で少しアドバイスできれば、工事の金額は変えずに、もっと良いものにできる自信がありますので、悩まれている方たちのお力になりたいと思います。

看板の制作施工まで手掛けていたとき、建築会社や工務店から見た看板屋の地位が低いということを肌で感じていました。そのため、看板屋の地位を向上させたいという思いが根底にあります。事業を通して、看板を含めた店構えというものが、飲食店の売り上げを左右する非常に重要な場所であるということを示し、「看板屋の仕事は、世の中を変えるすごい力を持っている」ということを伝えていきたいのです。それを証明するべく、結果を出し続けていきたいと思います。

有限会社ジャパンセントラルサイン

取締役

愛媛県出身。1992年から看板の仕事に携わり、1999年に四國中央サインを創業、2005年に法人化、2009年にジャパンセントラルサインに社名を変更。関西を中心に全国、海外に活動の場を広げ、実績は1500件を超える。

http://jc-sign.com/