2022.11.25
豪華客船は、ザ・リッツ・カールトン仕様で。
2022年8月、ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニーはクルーズ船「エブリマ(Evrima)」を就航。高級ホテルブランドとしては世界初となるサービスだ。全長190メートルに及ぶミドルサイズの船内には、スパ、ミシュラン3つ星シェフによるディナー、コンシェルジュサービスなどなど、リッツカールトンホテル自慢のサービスが凝縮されている。世界に冠たる高級ホテルが提供する、ホスピタリティ溢れるクルーズの魅力に迫りたい。

洗練されたサービスを
ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニーは2017年、新たにヨットとクルーズ部門「ザ・リッツ・カールトンヨットコレクション」を立ち上げた。特徴は、リッツ・カールトンならではのサービスを生かした、プライベートヨットのような洗練されたパブリックスペースの提供だ。しかし、当初2019年開始予定だったサービスは、新型コロナウイルス感染症の流行や予算編成の問題で停滞を余儀なくされた。そして発表から5年余り。2022年8月、エブリマはようやくギリシャを巡る7泊のクルーズに出航する。今回満を持しての旅立ちだ。エブリマ(Evrima)は全長190メートル、船客定員298人と、高級クルーザーとしては中級のクラス。しかし、ミドルサイズのメリットを生かし、カプリやポルトフィーノ、サン・バルテルミーやカルタヘナの旧市街など大型クルーズ船が立ち入ることのできないさまざまな港への寄港が可能だ。

贅沢な時間を約束
客室は全てオーシャンビュー。スイート28㎡+テラス5~7.5㎡ のテラス・スイートから、スイート101㎡+テラス59㎡のオーナーズスイートまで8タイプを用意。デッキ4からデッキ8の間に全149の客室を備えている。全ての客室にはキングサイズのベッドと海を見渡せるテラスが設置され、贅沢な時間が約束される。全室プライベートテラス付きスイート仕様で、パーソナルコンジェルジュが対応。プライベートな空間でゆったりと過ごすことができる。車椅子への対応のほか、24週までの妊婦、生後6カ月以上の子どもの乗船も可能だ。要望に応じて低アレルギー枕を用意するなど、個別の配慮も忘れない。スタッフと乗客の比率は1対1.2と、クルーズ船としてトップクラスを誇り、高級ホテルであるリッツカールトンホテルの基準に即した、最高のホスピタリティが受けられる。

オールインクルーシブのサービス
エブリマでのサービスフィーはオールインクルーシブ。食事、アルコールを含む飲み物、船内チップ、Wi-Fi、24時間ルームサービスのほか、船上でのエンターテイメント・講座、マリーナプラットフォームからウォータースポーツに至るまで、クルーズ費用の中に含まれる。最上階のデッキ10には展望ラウンジが、デッキ9にはジムとザ・リッツ・カールトンスパを備え、誰でもオーシャンビューの環境でサービスを堪能できる。また、船内にはピアノバー、シガーラウンジ、カクテルバーが、デッキ5の船尾には2つのジャグジーも備えた屋外プールがある。部屋を出て、こうした共用スペースで時を過ごすのもおすすめだ。

そのほかダイニングメニューも充実している。メインダイニング「エブリマルーム」では地元の素材を生かした料理が堪能できるほか、アジアンレストラン、タラートナムには寿司バーも完備。「S.E.A.」では、別料金でミシュラン3つ星シェフ監修のヨーロピアンディナーも堪能できる。プールサイドの屋外席で景色を眺めながら食事を楽しんだり、最上デッキにあるオブザベーションラウンジでは多様なカクテルを味わうこともできる。

洋上のラグジュアリーホテル
ラグジュアリーホテルブランドとしては世界初となる、リッツ・カールトンによるクルーズ船「エブリマ」の就航。既に2023年11月までのクルーズプランが発表されており、冬のカリブ海、夏の地中海、エーゲ海など、さまざまなプランが用意されている。クルーズ期間も5泊から10泊と利用しやすい。また2022年3月、ザ・リッツ・カールトン ヨットコレクションは、エブリマのほかにも次の2隻のクルーズ船、イルマ(the Ilma)とルミナーラ(the Luminara)の計画を発表。それぞれ2024年と2025年に就航させる予定となっており、グルーズの選択肢は更に広がる。洋上のラグジュアリーホテルをぜひ一度堪能してみてはいかがだろうか。
転載元:Qualitas(クオリタス)