2022.03.15

空き家再生で次世代につなぐ「空き家買取専科」 Sweets Investment 黒田淳将・事業部長兼店長

全国で空き家問題が深刻化する中、Sweets Investmentは、静岡市を拠点に、。取り壊すしかないと思われた空き家を購入し、リノベーションで見逃されていた家本来の価値を高め、新たな資産として生まれ変わらせる「空き家買取専科」を展開している。黒田淳将・事業部長兼店長に、現在の事業や業績アップへと繋がった働き方改革、そして地域貢献活動について話を聞いた。

空き家再生で次世代につなぐ「空き家買取専科」 Sweets Investment 黒田淳将・事業部長兼店長

空き家を再生し、地域を再生する企業

弊社は、使われなくなった不動産を買い取り、リノベーションをして再販売し、次世代へと価値をつなぐ事業を行っています。従来は誰も手をつけなかった古い空き家も、地域の資産に変え、創業以来延べ200件以上再生してきました。また、行政と一緒に「空き家ゼロにサポーター」を立ち上げ、空き家問題啓発や移住促進を進める地域貢献活動を行っております。

弊社の事業は「もったいない」という思いからスタートしています。従来、築30~40年経過した家は、老朽化や新耐震基準を満たしていないため、不動産市場では流通が難しい物件として扱われてきました。その場合、多くの不動産業者は「家が存在したままでは売りづらいので、家を解体して更地土地にするしかありません」という話をしてきたという経緯があります。

しかし、本当は大切に住んできた家を解体したくはない、という売主も多く、弊社では「本当にその家には価値がないのか?」というところから徹底的に見直すようにしています。次世代に繋がる形を可能な限り検討してリノベーションを行い、必要であれば耐震補強を施して、住み継いでもらえるような資産に変えていきます。このように空き家に困っている売主にとって新たな出口となる選択肢を提供していくことが事業の柱です。

空き家再生で次世代につなぐ「空き家買取専科」 Sweets Investment 黒田淳将・事業部長兼店長

複業や子育て支援で「働き方改革アワード」受賞

弊社では、男性スタッフの育児休業取得率が100%に到達しています。実は私が初めて男性として育休を取得したのですが、「育休取ったら?」と上司から提案されたのがきっかけでした。当時スタッフがまだ3、4人しかいなかったので、自分が育休を取って、仕事が回っていくのか心配でしたが、マニュアルを整備して、できるものは外注に回すなど、仕事が回っていく方法をみんなで一緒に考えました。それが原点となり、男性スタッフも全員育児休業を取得できる社内風土ができました。今では月に一度ミーティングを開いて、スタッフ全員で率直な意見交換をし、より働きやすい環境を作るための改善案を出し合っています。

改善例として、元々8時間だった正社員の勤務時間を7時間15分に短縮、フレックス制や在宅勤務制度を導入して一人一人のワークライフバランスに沿った働き方を実現しています。それぞれの能力が無理なく最大限に発揮されるようになり、会社の業績もアップして、非常に良い循環を生んでおります。また、複業との両立を可能にする雇用環境整備を行い、スタッフの90%がパラレルキャリアを持っています。スタッフの社外での活動は、会社に新しい視点や人脈、技術など多くのメリットをもたらしています。

こうした働き方や社員の子育て支援が評価され、「静岡県働き方改革アワード」を受賞しました。これからも、スタッフが幸せになる働き方を実現しながら、事業を拡大していけるように努めてまいります。

空き家再生で次世代につなぐ「空き家買取専科」 Sweets Investment 黒田淳将・事業部長兼店長

8月2日は「空き家(08)ゼロに(02)」の日

弊社1社だけでは全国の空き家問題が解決できないので、空き家再生のビジネスモデルを他の地域でも実践してほしいと考えています。不動産業は、その土地の人が行ってこそ成立するビジネスだと思いますので、自分の地域に思い入れを持ち、弊社の理念に共感してもらえる全国の企業に広げていきたいです。

空き家問題がさらに進めば、2033年には3件に1件が空き家となってしまうと予測されています。地域、経済に及ぼす悪影響は計り知れず、そのような未来を阻止するためにも、さまざまな企業や自治体と一緒に各地で空き家問題啓発に関するイベントやセミナーを開催しています。全国の行政や空き家に関わる企業など多くの人に空き家問題を考えてもらおうと、8月2日を「空き家(08)ゼロに(02)」の日として記念日として登録しました。

全国各地で空き家をなくすムーブメントが起こっていくことを期待しています。

空き家買取専科(運営会社:株式会社Sweets Investment)

事業部長兼店長

1986年静岡県生まれ。静岡県立大学卒業後、静岡県労働金庫入庫。在職しながら、地域貢献活動としてShizuoka.20z、草薙マルシェ実行委員会の設立に携わる。リノベーションによるまちづくり、空き家を活用したビジネスに大きな可能性を感じ、2016年、株式会社Sweets Investment入社。「空き家買取専科」を立ち上げ、事業部長兼店長に就任。パラレルキャリアとして、シズオカ×カンヌウィークマルシェ統括、草薙マルシェ副実行委員長としても活動中。

https://akiya-kaitori.jp/