2022.08.19

盛り上がりを見せるカルチャーの街“シモキタ”

サブカルの聖地、古着の街、演劇の街、音楽の街、カレーの街......と様々な異名を持つ下北沢。再開発もあって、今若者を中心に賑わいを見せている。一方で、「若者の街」としても知られる原宿はコロナ禍で閉店するショップが続出したほか、街へ集う人も減少傾向にあり、流行の発信地としての側面は陰りを見せている。様々な分野で「若者の〇〇離れ」と言われる中、下北沢が支持される理由は何だろうか。

様々な異名を持つ下北沢

1970年代頃から「サブカルの聖地」とも言われていたこともあり、劇場やライブハウスが点在し、劇団員やバンドマンの姿が多く見られた下北沢。その後、劇団員やバンドマンなどによって形成される独自のカルチャーに目が向けられ、2010年頃から銭湯「八幡湯」跡地にオープンした「ニューヨークジョー(NEW YORK JOE/名前の由来は入浴場)」をはじめ、一番街に出店する古着屋が増加。また、2011年から開催されている「下北沢カレー王座決定戦(現:下北沢カレーフェスティバル)」をきっかけにカレーの街としても認知されるようになった。

下北沢の特徴の一つとして考えられるのは、「街へ来る目的が明確ではない人」が多いこと。ある意味、下北沢の街を歩くだけでミッションとしては成立していて、少し調べて入ってみたカレー屋や、行き当たりばったりで入った古着屋など、その日のスケジュールは街を散策しながら形成していく傾向が強いように思う。

幅広い世代が集まる街へと発展

そんな中、2004年の着工から約14年をかけて下北沢地区の連続立体交差事業および複々線化事業が2019年3月に完了。小田急線の地下化によって線路跡地をはじめ駅周辺が開発され、「ボーナストラック(BONUS TRACK)」「リロード(reload)」「ミカン下北」と商業施設が続々とオープンした。

下北沢の商業施設の特徴の一つに、ラグジュアリーブランドが出店していないことが挙げられる。そうした背景は自然的に若者の需要とも合致し、街の活況にも一役買っている。以前のサブカルさは薄まりつつあるも、近隣に住むファミリー層が増えて幅広い世代が集まる街へと発展していった下北沢。再開発も最終段階を迎え、全貌が見え始めた新しい街並みはこれからどのように変化していくのか、注目が集まる。