2022.03.18
理想の女性像を追求して。 女優 佐々木希
女優やモデル業だけでなく、ファッションブランドのプロデュースなど幅広く活躍する佐々木希さん。2018年に第一子となる男児を出産。子育てに勤しむなか、今年も1月から秋元康氏が企画・原作を手がけるドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!』に主演している。仕事と子育てを両立させるワーキングマザーの憧れでもある佐々木さんが思う理想の女性像、そして今の自分の強みとは――。

常に前を向き続ける佐々木希が新たに挑戦するラブコメディ
「最近は、日常がもうドタバタです。男の子だから、毎日すごいんですよ。この間も全力で子どもを追いかけて、全力で転びました!」と笑う佐々木さん。ドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!』は、ハイスペックで安心安定のテレビ局社員と人生冒険の人気ユーチューバー、対極的な2人の間で恋に揺れる30代の女性を描いたドタバタラブコメディ。演じる平千紗との共通点を「明るくて前向きなところは自分に似ています。よく『すごく飾らない人なんだね』と驚かれることが多いんです」と語る。
仕事と子育てを両立させる忙しい毎日、明るく前を向き続ける秘訣はどこにあるのだろうか。「若いときに比べたら、切り替え能力が高くなったなと思います。例えば、落ち込んだりしても現場に入るときには大きな声で『おはようございます!』と言う。それだけで、そのテンションになれるんです。
自分を楽しい気持ちに持っていけるような切り替えの早さが身に付きました。昔はなかなか切り替えができないことに悩んだり、周りの方に心配させてしまっている自分が嫌になったりもしたんですけど、自分の切り替えは自分でやらないといけないんだなと。その方が自分も周りもハッピーですから」。

芯の強さを感じる力強い眼差しに、凛とした美しさを持つ佐々木さん。同世代が憧れる女性として名前が挙がることも多いが、佐々木さん自身が思う美しい女性は、周りを思いやれる人。「自分のことを大切にしながら、相手のことも大切にできる人が美しい人なのかなと思います。
昔は近寄りやすい人、壁がない人が素敵だなと思っていたんですけど、逆に一見怖そうでも懐が深かったり、すごく優しかったり。見た目に頼らない美しさを持てる女性にも素敵さを感じるようになりました。シンプルですけど、思いやりのある人が自分にとっての美しい女性です」。今後も、ジャンルを問わずいろんな仕事に挑戦し続けていくのが目標だという。
「今回のドラマも、コメディを演じた経験が少ない自分にとっては大きな挑戦。年を重ねると挑戦するのが怖くなりますが、例え結果に結びつかなくても挑戦してみてよかったなと思うことがひとつでもあればいいのかなって。失敗から学ぶこともたくさんありますし。失敗を恐れずに挑戦する。その気持ちは常に持ち続けていきたいです」。
女優
佐々木希
1988年生まれ。秋田県出身。2005年に「『週刊ヤングジャンプ』オーディション ギャルコン2005」でグランプリを獲得。その後、ファッション誌を中心にモデルとして活躍する一方で、女優としてもドラマや映画、舞台と精力的に活動の幅を広げる。現在は主演ドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!』(テレビ東京系)のほか、NHK 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合ほか)などに出演中。