2022.06.09

「治療から予防へ」姿勢と習慣から健康を考える

「予防」をテーマに、子供から高齢者、アスリートなど、幅広い層への総合ケアを行っているアイアンドエス。井本尚光代表は名古屋で接骨院を開業して40年、これまで延べ約50万人の健康をサポートしてきた。「100歳まで歩ける人を増やしたい」と語る井本尚光代表に聞いた。

100歳になっても歩ける体を

「人生100年時代、100歳になっても自分の足で歩けるように」「笑顔で健康でいつづけるために」をモットーに、デイサービスや接骨院、トレーニングセンターなど、健康関連事業を多角的に展開しています。特徴は、独自の「姿勢分析理論」に基づき、筋力強化やパフォーマンスアップ、障害のケア、機能低下防止など、総合的な視点から体能力の向上を図っていることです。

デイサービス事業では、単なる訪問介護ではなく、寝たきりにならないための指導やサポートを実施。利用者の体機能が少しでも向上するように、運動や歩き方の指導、施術、ストレッチを取り入れ、長く健康でいられることを目指しています。トレーニングセンターでは、「鍛える×治す=美しくなる」をコンセプトに、単純に運動で筋肉をつけるだけでなく、正しい体の使い方や姿勢の整え方も指導し、姿勢分析を取り入れた姿勢改善指導をベースに、痛みの緩和や予防、パフォーマンスの向上、見た目の改善をサポートしています。

スポーツ能力を向上させたいという方から、見た目を美しくしたいという方、肩こりや腰痛などの「痛み」を取り除きたいという方など、さまざまな目的を持った方々に利用してもらっています。

「痛み」を根本的に取り除くために

40年前に接骨院を開業してから、これまで延べ約50万人の姿勢や健康を指導してきました。そこで気づいたのは、「痛み」を取り除くためには、医師への通院や手術、投薬だけでは不十分だということです。手術をしても、定期的にトレーニングを続け、体をメンテナンスしてあげなければ痛みは繰り返します。「根本的に痛みを取り除く方法はないのか」「日常の姿勢や動作を改善しなければ、根本解決にならないのではないか」と思い、開業12年目にスポーツクラブを併設し、姿勢の解析やメソッド、介護予防体操などを編み出し、日常習慣や動作から痛みを根本的に緩和、予防する大切さを伝えています。

日本は世界的に見ても、「予防」という考え方が非常に遅れている国です。どのように過ごしたら病気にならないのか、健康でいるために何をしなければならないのかという情報を事前に得て、取り組んでいる人は少数派ではないでしょうか。痛くなったら病院に行く、薬を飲むというのが、よくない「当たり前」になっているような気がします。今は、人生100年時代。各々が予防に取り組み、100歳になっても自力で歩ける体を維持していかなければ、自分自身の介護費や医療費、そして後の世代への負担が莫大になります。

例えいくらお金があったとしても、健康でなければ何も楽しめません。「最後の最後まで自力で歩ける人を育てる」「生き生きと生活できる人を増やす」ということが、使命だと考え、日々の活動に励んでいます。

新たな取り組み「スポーツビジョントレーニング」

今年度は新しいチャレンジとして、動体視力に着目した「スポーツビジョントレーニング」に取り組んでいきたいと考えています。スポーツビジョントレーニングとは、動体視力を鍛え、体能力の向上を図るトレーニングです。人間の体の動きと、脳の動きは密接に関係しています。モノの動きを瞬時に捉え、自分自身の動きを瞬時にコントロールできる動体視力を鍛えることで、脳や神経も活性化させることができると考えました。スポーツビジョントレーニングは、単にスポーツのパフォーマンスを向上させるだけでなく、認知症の予防やお年寄りの体能力向上に役立てられる可能性を秘めています。

個人の目標としましては、これまで培ってきたメソッドを後継者に伝えて行ければと考えています。そして「予防」の考え方を、世の中に少しでも広めていきたい。すべての日本人が健康について自ら考え、医療に頼りすぎずに生きていける未来を目指して、「予防」の考え方が世の中に広がり、一人でも多くの人が笑顔になってくれればうれしい。関わった人たちの笑顔が一番のやりがい、そして宝なのです。

株式会社アイアンドエス

代表取締役

1978年、中部柔整専門学校卒業後、4年間の修業を経て、1982年に接骨院を開業。スポーツトレーニングジムを28年、介護予防体操を13年、リハビリ運動型デイサービスを12年間運営し、延べ約50万人の健康をサポートしてきた。