2022.05.25

人生100年時代 72歳で米国にサプリメント会社創業 

高齢化が急速に進み、人生100年時代といわれるいま、「健康寿命」が注目を集めている。WHO(世界保健機構)は平均寿命から介護状態の期間を差し引いた指数を「健康寿命」といい、日本人の平均寿命と健康寿命は約10年間の差があるという。54歳で自衛隊を退官し、米国留学を経て、72歳で米国に健康サプリメント会社「LONGEVITY INTERNATIONAL HEALTH AND BEAUTY INC.」を創業した田中憲明代表に、サプリメントと健康寿命について聞いた。

LONGEVITY=長寿

社名のLONGEVITYとは長寿の意味で、“不老長寿と美”を多くの方に提供したいという想いを込っています。商品はサプリメント「ヤングフォーエバー」のみで、現在86歳となる私が、これまでの人生で培った“長寿”への考えと願いを注ぎ込んでいます。

私は1935年に福岡で生まれ、17歳で防衛大学の一期生となり、航空自衛隊を54歳で退官、66歳で米国に留学しました。2007年、72歳のときカリフォルニア州トーランスで創業しました。なぜこのような挑戦を成し得たのか、それはひとえに“健康”だったからです。健康的な身体はメンタルを前向きに支えます。身体とメンタルの相乗効果は、単に寿命を延ばすだけでなく「健康寿命」を延ばすのです。人生100年時代といわれる昨今、これから重要視されるのは「いかに健康に生きるか」です。日々の積み重ね無くして、健康寿命は叶えられません。1人でも多くの方に素晴らしい人生を送って欲しい、「ヤングフォーエバー」にはそんな願いを込めています。

有機ゲルマニウムに懸ける、これからの人生

1962年27歳の頃、若手自衛官であった私は米国・テキサス州の米陸軍防空センター留学中に“サプリメント”というものに初めて出逢いました。施設の売店で販売される多種多様なサプリメントは、欧米諸国の軍人たちの優れた体力と相まって、私に鮮烈な印象を与えました。米国は健康保険制度が民間に委ねられる国で、未病への自己管理観が一般的です。そんな背景もあり、一般で販売されている高品質なサプリメントに興味を持ちました。帰国後もサプリメントの研究に没頭し、日常食ではなく、錠剤やカプセルで補う“栄養”を探求してきました。

そして66歳の時、TOEFLの試験を受け、米国の大学へ入学願書を送り留学ビザを獲得し、妻と渡米しました、より本格的なサプリメント研究と開発のためのネットワーク構築に専心しました。2007年、退官から実に19年の歳月を経て創業しました。

心の支柱には、日本の先人たちの教えが宿る

さまざまな研究から、老いや病を促進するのは活性酸素による身体の酸化であると推論し、絶対の信頼を置く製造会社との縁も結ぶことができ、「ヤングフォーエバー」を理想的な形で世に送り出すことができました。嚥下が困難な方も飲みやすいサイズにするなど、こだわりも反映しお子様から98歳のご老人まで好評を得ています。

“サプリメント”には米国で出会いましたが、歴史を紐解けば、日本にもその考えの源が垣間見られます。例えば、江戸時代の本草学者である貝原益軒は著書「養生訓」の中で、日々の生活習慣からの「未病」を推奨しています。人生を健康的に、楽しく、快活に生きるための方法は、私が心の支柱とする中村天風先生の誦句からも学び取れます。いかなる場合にも常に積極的な心構えで堂々と人生を生きる天風哲学と、貝原益軒の養生訓が今の私を創り、また、「ヤングフォーエバー」の構想思想となっています。2021年に86歳となった私は、本当に困っている方々に「健康寿命」を受け取っていただくため、まだまだ使命を全うする決意です。

LONGEVITY INTERNATIONAL HEALTH AND BEAUTY INC.

代表

1935年福岡生まれ。防衛大学校1期生。航空自衛官として約32年勤務。1989年退官後、サプリメントの本場米国で研究~起業のため、66歳で米国の大学に長期留学。2007年、LONGEVITY INTERNATIONAL HEALTH AND BEAUTY INC.を72歳でカリフォルニア州に創業。サプリメント「ヤングフォーエバー」の販売1本に事業を絞り、2021年86歳現在も日米を行き来する生活を送る。

http://longevity.cathand.com