2022.07.05

ランドローバーの歴史を紐解く。

SUVの購入を考えた時、候補の一つとして考えるのがランドローバーやレンジローバーではないだろうか。これらの車種を販売しているのがランドローバー社である。同社の創り出すモデルは、SUVの代表的な車種として、名をはせているだけでなく、スタイリッシュな高級車としても満足できるのが特徴だ。70年以上の歴史を持つ、ランドローバーの歴史や取組みについてご紹介する。

john-towner ランドローバーの歴史

ランドローバーとは

ランドローバー(LANDROVER)社は世界を代表するSUV車専門メーカーである。その名前は英国の自動車メーカーローバー社が1948年に発売したオフロード車の名前「ランドローバー・シリーズⅠ」が元になっている。その後、英国自動車メーカーに再編が起こり、ローバー社は1968年イギリスの国営企業であるブリティッシュレイランドに合併される。合併後、ランドローバーは独立したブランドとして誕生しその名を存続した。

ブリティッシュレイランドは経営難により合併や提携を繰り返し、ローバーグループへと名称を変更。BMWやフォードの傘下を経て、ジャガー社とともにインド・タタ自動車に売却され、「ジャガー・ランドローバー社」として販売を続けている。社名のランドローバーの名前を冠したモデルは、その後「ディスカバリー」と名を変え、現在も人気車種の一つとしてランナップされている。

フラッグシップモデル、レンジローバーの誕生

ランドローバーが販売する車種は大きく分けて、「ディフェンダー」「レンジローバー」「ディスカバリー」の3種類に大別される。中でもフラッグシップモデルとしてレンジローバー社の屋台骨を支えているのがレンジローバーである。ランドローバー社を語る上では、このレンジローバーを抜きにしては語れない。

レンジローバーが誕生したのは1970年。アルミニウムを多用し、車体の軽量化と防錆対策をはかるとともに、V8エンジンを搭載。ランドローバーを超える悪路の走破性と、高速巡航性、快適性を併せ持つモデルとして人気になった。レンジローバーには現在まで4世代のモデルがあり、2013年からは4代目のモデルが発売されている。更に、走りを追求した「レンジローバースポーツ」、エクステリアにこだわった「レンジローバーヴェラー」といったこだわりのモデルも世に送り出している。また、各モデルにバッテリーへの外部充電機能を持たせたプラグインハイブリッドカー(PHEV)を用意し、ユーザーの選択肢を増やしている。

ランドローバーの歴史

業績も回復基調、世界中での根強い人気

ジャガー・ランドローバー世界販売は2021年上半期には、前年同期比12.4%増と大きく回復をみせている。上半期全販売台数12万3483台のうち、ランドローバーブランドのモデルは10万0020台と業績全体に占める割合は多い。車種別では、「レンジローバー」(前年同期比15.8%増)「レンジローバー スポーツ」(同20.7%増)「ディスカバリー スポーツ」(同28.6%増)などが売り上げを伸ばしており、ランドローバー社の根強い人気がうかがえる。

ランドローバーは公式ページの「アドベンチャートラベル」では、タフなSUV達が北極圏の大地、サハラ砂漠、アメリカの岩山地帯など日常を離れたハードな環境にチャレンジする様子を見ることができる。

新たな歴史を刻み続けるランドローバー

ランドローバーはその原点である最初の車種「ランドローバー・シリーズⅠ」で素材に軽量なアルミを使用するなど先進の技術も取り入れてきた。現在もPHEVの投入のほか、バーチャル技術を用い、車体前方下部の路面状況について、ボンネットを透明にして表示する技術を開発するなど、新たな試みにも挑戦している。

エマージェンシーブレーキやレーンキープアシスト&居眠り注意機能など安全性向上への対策も抜かりがない。また、企業の長期的な取り組みとして、天然ゴム、再生アルミニウムやプラスチックなどの持続可能な素材を使用も開始しており、環境にも配慮している。1948年にスタートしたランドローバー社の歴史は、新たな道を走り始めている。

転載元:Qualitas(クオリタス)