2022.03.25

ライフスタイルに柔軟に組み込めるオンライン大学、ビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)・宇田左近 副学長

ライフスタイルの多様化に伴い、リモートワーク、ワーケーション、シェアリングエコノミーサービス、副業解禁といった施策が注目を集め続けている。ビジネス・ブレークスルー大学(以下BBT大学)もまた、ライフスタイルの変化に寄り添うサービスの1つだろう。「BBTはガソリンスタンド。好きなときに外に行って、エネルギーが切れたら戻ってきて給油できる場所」と表現する宇田左近副学長に話を聞いた。

経営学の学士を取得できる日本で唯一のオンライン大学

ビジネス・ブレークスルーは、大きく分けて三つの事業を運営しています。一つ目は、100%オンラインで経営学の学士を取得できる日本唯一の大学「BBT大学」、二つ目は民間企業を主なクライアントとする社会人教育や研修、三つ目は、文科省ではなく、インターナショナルバカロレアというグローバルな仕組みの中で認可されているインターナショナルスクールです。

BBT大学は、文科省の認可を受けた正規の大学ですが、株式公開しており、補助金を受けずに経営されています。経営学部にもかかわらず、自身は経営していない学校法人の大学とは一線を画しているつもりです。教授や講師はほとんどが実務に携わっていることもポイントです。多くの学生は、鉛筆1本売ったことのない教員に経営を教えられたくはないでしょう。学生にとって魅力的でなければ、入学を希望する人は減り、運営が成り立たなくなってしまいます。ですから教員もスタッフも、常に学生の方を向いて仕事をしています。

BBT大学のもう一つの特徴は、オンラインで完結できることです。いつどこにいても単位を取得でき、卒業することができます。働きながらでも、世界を旅行しながらでも学べるため、ライフスタイルに柔軟に組み込めます。高校卒業と同時に入学する方もいますが、企業で働いている方、実家の企業を継承した方、元アスリート、料理人、育児休暇中の女性など、バックグラウンドはさまざまです。しかし「何かを成し遂げたい」という志の高さは共通していますね。

すべての実務的な経験が今に生きている

1級建築士の資格を持ってはいるものの、今までその資格を生かして働いたことはありません。高校2年生くらいまでは、大学で法律の勉強をしようと考えていました。しかし、法律という学問にお役所の匂いのようなものを感じてやめてしまいました。ジャーナリストだった父親の影響を受けていて、権力におもねるのが嫌いだったというのも理由でしょう。だからといって他にやりたいことがあるわけでもなく、将来の選択をできるだけ先伸ばしにしたいと思った結果、3年次から学部が分かれる東京大学理科一類に進学しました。建築学科を選んだのは、「気になった先生がいたから」というだけの理由です。

大学1年生の夏休みに、同級生が海外に行って有名な建築物を見て回る中、私は軽井沢で中高生を相手に「軽井沢セミナーハウス」という勉強塾を開いていました。売り上げはすごかったのですが、経費とお酒代に消え、赤字でした。経営はコスト管理が大切だということを、このときに学びましたね。

その後、大学院に進学しましたが、建築という分野に執着できず、企業で働いてみたいという気持ちがあり、建築とはあまり関係のない企業へ就職しました。働いてみると楽しいこともありましたが、会社を反面教師に見立てて勉強をした感覚が強いですね。在職中、会社に頼んでビジネススクールに行かせてもらえることになり、シカゴでMBAを取得しました。すると、さまざまな企業からリクルーティングが来て、キャリアが広がりました。キャリアに一貫性がないようですが、BBT大学での立場を含め、今行っている仕事はすべてどこかで接点があったことばかりで、実務的な経験が生きていると実感しています。

今まさに起こっていることをテーマにしたカリキュラムを提供

BBT大学に通う学生のバックグラウンドはさまざまです。そういう学生を集め続けられるかどうかが課題ですね。BBT大学では、教授や講師の言ったことをただノートに取るだけのような授業はありません。教授や講師から課題が出て、それについてどう考えるのかを問われることから授業が始まります。そうすることで議論が活性化され、得るものが増えていくからです。お行儀が良く、空気を読んで発言するような人ではなく、自分自身に可能性を感じている、多種多様な人に来ていただきたいと思っています。

これからカリキュラムに取り入れるテーマの一つに、ダイバーシティ&インクルージョン(多様な人材を受け入れ、能力を生かすこと)があります。多くの日本企業の本流が、いわゆる「おじさん」たちで、女性、中途入社の人、外国籍の人といった「おじさんにとって異物な人たち」をいかに取り入れるか、を多様性だと勘違いしている人が多いと感じているからです。こうした今まさに起こっている課題も取り上げ、積極的に組み込むことで、学生にとって魅力的な大学と大学院であり続けたいと思っています。

ビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)

BBT大学副学長、経営学部学部長、教授

1955年生まれ、東京出身。東京大学工学部、同修士課程修了後。シカゴ大学経営大学院修了。日本鋼管株式会社(現JFEホールディングス株式会社)、マッキンゼー・アンド・カンパニーなど多くの企業で経験を積んだのち、ビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)で教壇に立っている。

https://bbt.ac/