2022.10.20
モデル 舟山久美子 自分に妥協なく生きるために。
若い女性たちの憧れとして世代をリードし続けてきた舟山久美子さん。30代となった現在は自身のファッションブランドを始めとするプロデュース業にも注力しつつ、所属事務所の取締役として後輩たちの相談役を務めるなど、モデル・タレント業を越えて幅広く活躍する。第一子出産後も精力的に活動する舟山さんが考える、自分らしく生きるコツとは――。

女性の笑顔のために。等身大で発信し続けていきたい
女子中高生の憧れカリスマモデル“くみっきー”として、ティーン誌の表紙を連続で飾っていた当時のことを「表紙になる以上は誰が見ても恥ずかしくない自分でいたい、という気持ちは持っていたと思います」と振り返った舟山さん。モデルとしてデビューした10代のころは、試行錯誤してばかりだったという。
「もともと自分に自信がないタイプだったので、最初は周りの子たちと一緒に撮られるのが苦手でした。でも、あるとき母親に『どこに載っているか分からない』と言われて、みんな似たようなヘアメイクだったから『確かに!』と思ったんです(笑)。そこから自分ならではの個性を出したいと考えるようになりました。当時から変わらず負けず嫌いでしたね」。
活動の場が広がるにつれて、責任感や仕事への向き合い方が大きく変わり、20歳を機に「この仕事を本気で続けていこう」と決めた。自身のファッションブランド「MICOAMERI(ミコアメリ)」のプロデュースなど、モデル・タレント業以外でも躍進を続ける一方で、昨年9月には第一子を出産。仕事と子育てを両立させるため、出産前から準備を整えていた舟山さん。出産後は考え方がかなり変化したという。

幸せにするプロダクトを作りたい
「専業主婦の方、逆に自分が働いて旦那さんが主夫の方。両パターンのお話を聞いて、母としても、妻としてもきちんとやりたい。でも自分のことは諦めたくないという自分は中途半端なのかなと思い悩んだこともありました。でも、本当にやりたいことはどういう状況になっても諦める必要はないし、いろいろ考えれば新しい形が見えてくる。そのためにも、周りに頼れる自分であることも大事なのかなと考えるようになりました。出産前は全部自分でやろうとしていたことも多かったけど、自分に妥協なく生きるためには、いい意味で手を抜くことも必要だなと思うようになりました」。
昨年、所属事務所の取締役に就任。若手タレントから相談を受けるほか、コロナ禍で取得した骨格診断とパーソナルカラーの資格を活かしたアドバイスなど、さらに活動の幅を広げている。
「私自身、悩んだときに私のような生き方をしている人が周りにいなくて、誰にも相談できなかったんです。だからこそ若い子が悩んだときに『くみっきーならどうするかな』と思えるような人でありたい。女性だからこその働きづらさ、そういったものに対して等身大で一緒に声をあげていける人でいたいなと思っています。今後は、女性をもっと笑顔に、幸せにするプロダクトを作りたいとも考えています」。
転載元:Qualitas(クオリタス)
モデル
舟山久美子
1991年生まれ。東京都出身。16歳のときに渋谷でスカウトされたことをきっかけにモデルデビュー。雑誌「Popteen」の専属モデルを6年間務め、連続表紙17回(2009 年3月号~2010年7月号)、通算37 回の表紙起用を記録。ファッションブランド「MICOAMERI(ミコアメリ)」のプロデュース業などモデル・タレント業以外にも活動の幅を広げている。SNSの総フォロワー数は、約320万人を突破。