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ザ・リーダー 「大丸松坂屋百貨店」好本達也社長 “脱百貨店”を目指す老舗の戦略

2019年11月08日

大丸松坂屋百貨店の好本達也社長(右)とMBSの高井美紀アナウンサー

 経済界を引っ張る経営者にMBSの高井美紀アナウンサーがインタビューし、その人間像を映し出すドキュメンタリー番組「ザ・リーダー」(MBS、関西ローカル)が11月9日午前5時15分から放送される。今回は江戸時代から続く老舗同士が合併して誕生した「大丸松坂屋百貨店」の好本達也社長を紹介する。

 「大丸松坂屋百貨店」は、江戸時代初期の1611年に創業した松坂屋と、江戸中期の1726年に創業した大丸のかライバル2社が2010年に合併して誕生した。好本社長は1956年生まれの63歳。大阪府和泉市の出身で、慶應義塾大学卒業後、大丸に入社、心斎橋店に配属され、21年間務めた。札幌店の出店などに尽力し、合併後の2013年に社長に就任した。

心斎橋店を紹介する大丸松坂屋百貨店の好本達也社長(右)とMBSの高井美紀アナウンサー


 番組では、今年9月に大規模な建替え工事を終えリニューアルオープンした大丸心斎橋店を好本社長が約380億円をかけ、売り場面積は3割広くし、名建築家ヴォーリズによる旧本館の外装や内装を随所に残したという店内を紹介、「“大丸らしさ”を随所に残した外装・内装の設えに苦心した」と語る。

大丸ヴィラで語る大丸松坂屋百貨店の好本達也社長(右)とMBSの高井美紀アナウンサー


 また、京都御所の近くの昭和7年に当時11代の下村正太郎社長が自分の邸宅として建てた「大丸ヴィラ」を訪れ、今後の百貨店戦略などを語った。心斎橋店について、百貨店自らが仕入れや販売を行う売り場を縮小し、店舗面積の65%をテナントに貸し出して家賃収入を得るビジネスモデルも刷新したことについて、2年前に銀座松坂屋の跡地にオープンした「銀座シックス」の「“不動産スタイル”をお手本にした」と明かす。さらに「以前は“KKD”=“勘と経験と度胸”を元にした営業スタイルを根本から見直し、“脱百貨店”を目指す」という好本社長の行き方に迫る。

 「ザ・リーダー」は、誰もが知っている大企業の社長、ちょっとユニークな中小企業のトップたち、次々とヒット商品を生み出す企業の経営者ら経済界を引っ張るリーダーを高井アナが訪ね、人心掌握術、健康法、趣味、愛読書などさまざまな話を聞く。次回は12月31日(火)午前6時45分から、1時間の『ザ・リーダースペシャル』として大阪大学の石黒浩教授を紹介する。

<スタッフ>
製作      MBS
プロデューサー 奥田雅治
ディレクター  中村真千子

<出演>
インタビュアー 高井美紀(MBSアナウンサー)
リーダー    好本達也(株式会社大丸松坂屋百貨店 代表取締役社長)

番組HP
http://www.mbs.jp/leader/