2023.04.18

「空気から作る」製水機で課題解決

世界的に深刻化する水不足や、災害時の給水に、「空気から水を作る」製水機で取り組むALATA。広報担当の竹中久雄さんに、「水問題」の解決に懸ける思いを聞いた。

深刻化する「水不足」

自然災害が頻発し、激甚化する傾向にありますが、被災時におけるライフラインの復旧が常に重要な課題となります。特に水は必要不可欠ですが、断水の復旧は、停電よりも時間がかかるため、飲料水や生活用水の確保に悩まされることになります。

世界に目を向けると、飲み水の確保をするために水資源を巡る紛争が各地で起こっています。世界気象機関(WMO)によると、2018年時点で約36億人が水を十分に確保できない状態にあり、2050年には50億人以上に増加すると予測されています。日本も今後世界で深刻化する水を巡る問題や争いに決して無関係とはいえません。

日本の技術を取り入れ

こうした水を巡る問題に対して、日本の技術力で解決するべく2021年に創業しました。災害でライフラインが途絶えるなど水資源に容易にアクセスできない環境下であっても、水が入手できるよう、空気中の水分を活用して飲料水に変える製水機を開発しました。

「水を作る」というと、そのメカニズムを不思議に思う人もいるかもしれませんが、実は日本の優れた技術を取り入れています。水分を含む空気をエアーフィルターに通すことで異物などを取り除き、次にコンデンサーで空気を急速に冷して結露させて、作り出した水を、特殊な3層エアーフィルターを通し、清潔で安全な飲料水を生み出します。

空気から水を作り出せば、輸送コストや自然環境に負荷の少ないサステナブルな方法で水が供給できます。日本だけでなく海外の水問題に悩む地域も支援をしていきたいと思います。

地域の防災と安全に貢献

全国の「道の駅」の中で、国交省が防災拠点としての役割を果たすために重点的に支援する「防災道の駅」を39か所選定し、その一つの「道の駅 朝霧高原」(静岡県富士宮市)で、空気製水機が展示されました。太陽光発電や蓄電器などは知っている方も、水を作る装置は初めて見たという人が多く、興味を持ってもらえました。もっと空気製水機について認知度を向上させ、災害時の出番を増やしていきたいと考えています。

ライフラインや途絶えたり、インフラが整っていたりしなくても、水や電気などを自給自足できる状態を意味する「オフグリッド」という言葉がありますが、「防災道の駅」のような地域の防災拠点が、オフグリッドで機能できることが重要だと考えています。製水機で地域の防災と安全に貢献できたらと願っています。

株式会社ALATA

広報担当

1979年生まれ、広島県出身。アウトドア業界を専門として企画デザイン会社を経営しながら、環境問題や災害対策を日本の技術力をもって解決する株式会社ALATAに参画し、広報を務める。製水機「SAMURAI WATER」シリーズ

https://www.alata.tokyo/